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震度とマグニチュード

地震の揺れの大きさを示すものとして震度とマグニチュードが使われていますが、「震度」はある地点の地震の揺れの程度を示し、「マグニチュード」は地震そのものの規模を示しています。

一般に、マグニチュードの値が大きくても、震源から離れた場所では小さな震度になり、逆にマグニチュードの値が小さな地震でも、震源に近い場所では大きな震度になることがあります。

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震度とマグニチュードの違い

●震度
「震度」とは、ある地点における地震の揺れの程度を示したもので、地震の規模を示すマグニチュードとは異なります。

震度は地震そのものの強さ(地震が発したエネルギーの大きさ)を表しており、その場所の被害状況と最も関係の深い値とされています。

一般に震源から離れるほど「震度」は小さくなりますが、震源からの距離が同じでも、その地域の地盤の影響で1程度上下する事があります。

日本では、全国に自動計測機器(計測震度計)が配置されており、地震が起きると各地で計測された情報がテレビなどで発表される事になっています。

震度は人間が感じない無感地震を震度0とし、それ以上は震度1から震度7まで設けられ、それぞれの震度には、無感、微震、軽震、弱震、中震、強震、烈震、激震という名称が用いられていました。

しかし、1996年(平成8年)10月1日に震度階級改定が行われ、震度5と6にそれぞれ「強」「弱」が設けられ、微震、軽震等の名称は廃止されたため、全部で10段階となりました。

●マグニチュード
マグニチュードとは、地震そのものの規模の大小(震源から放出されたエネルギーの大きさ)を表す指標値で、1935年に、アメリカの地震学者チャールズ・F・リヒターによって定義されたものです。

マグニチュードは、「M」と表記される事もありますが、マグニチュードの値が0.2違うと、約2倍のエネルギーの差がでます。

また、マグニチュードの値が1大きくなると、エネルギーはおよそ30倍に、2大きくなると、エネルギーはおよそ1000倍にもなります。

マグニチュードが大きくなるほど、地震の揺れはより広範囲に及び、同じマグニチュードでも震源地に近く震源が浅いほど揺れが大きくなります。

また、マグニチュード7以上の地震を大地震と呼び、マグニチュード8以上の地震を巨大地震と呼んでいます。

震度と地震の揺れ方・震度階級

震度による地震の揺れ方や強さは、気象庁が「震度階級」として公開しています。この震度階級は、従来は震度0~7の8段階でしたが、 1996年10月1日からは10段階に変更されています。

それぞれの震度と揺れの目安は次のようになります。

●震度0
人体での揺れは殆ど感じませんが、地震計には記録されます。

●震度1
屋内にいる一部の人が小さな揺れを感じる程度です。

●震度2
屋内にいる人の多くが揺れを感じます。戸や障子がわずかに音をたてます。

●震度3
家屋が揺れ、戸や障子がガタガタと音をたてます。棚にある食器類が倒れる事もあります。

●震度4
家屋が激しく揺れ、花瓶などが倒れる事もあります。また、外を歩いている人にも感じられ、自動車を運転していて揺れに気付く人もいます。

●震度5弱
揺れが大きく、棚の食器類や本が落ちたり、置物が倒れたり固定していない家具が動く事もあります。また、窓ガラスが割れて落ちることがあります。

●震度5強
大きな揺れに恐怖を感じ、大半の人が何かにつかまらないと歩くことが困難になります。固定していない家具が倒れたり、一部の戸がはずれたり、建物の変形によりドアが開かなくなることもあります。また、壁や塀に割れ目が入ったり、自動車の運転が困難になります。

●震度6弱
多くの人は立っている事が困難になり、固定していない家具類の一部が移動したり転倒したりします。建物の変形で開かなくなるドアが多くなり、壁のタイルや窓ガラスの破損、落下も多くなります。

●震度6強
立っていることができず、はわないと移動できなくなります。固定していない家具類の殆どが移動したり転倒します。補強されていないブロック塀の殆どが崩れ、一部の家屋が倒壊したり、山崩れ、地割れのおそれもあります。

●震度7
人は動く事さえ困難になり、多くの建物で屋根瓦が落ちたり、壁にひび割れや亀裂が入ったり、建物自体が傾いたり倒壊することがあります。また、地割れや地すべり、山崩れや断層が生じるおそれがあります。電気やガス、水道の供給もストップします。


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