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緊急地震速報(NHK)とは?

緊急地震速報(きんきゅうじしんそくほう)は気象庁が中心となって提供している地震警報システムの一つで、平成19年10月1日より、NHKのテレビ・ラジオにて放送する事になったものです。

世界初のこのシステムは現在いくつかの問題点もありますが、地震の被害を減らすものとして、注目され、期待されています。

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緊急地震速報とは?

地震は、P波(初期微動)と呼ばれる小さな揺れの後に、本震であるS波(主要動)と呼ばれる大きな揺れが来ます。このP波を全国に設置した専用地震計で観測し、震源の位置や地震の規模(マグニチュード) を直ちに推定、大きな揺れのS波が来る数秒から数十秒前に発表するというのが、この緊急地震速報のシステムです。

NHKでは、震度5弱を超える地震の発生が推定される場合のみ、テレビ・ラジオで震源、強い揺れが予想される地域を放送するとしています。また、現在では民放や国内向け携帯電話にも広く導入されています。

さらに気象庁は平成30年3月22日より、「PLUM法」を導入した緊急地震速報の運用を開始しました。
2011年の東日本大震災の際、緊急地震速報は東北以外の地域には発表されませんでしたが、実際には関東地方にも大きな被害をもたらしました。

このようなことを踏まえ、震度予測の技術を改善した「PLUM法」では、震源から離れた広範囲な地域にも緊急地震速報を発表できるとしています。

緊急地震速報は世界初のシステムであり、いくつかの問題点も指摘されていますが、地震発生の直前に危険性を国民に知らせる事により、少しでも地震の被害が減るのではないかと期待されています。

緊急地震速報の問題点

●震源に近い地域は間に合わない場合がある。
震源に近い地域では、P波とS波がほぼ同時に到達するため、観測データを解析してから出される速報発表が間に合わない場合があります。

●速報後の混乱
速報発表後、本震が到達するまでの時間はわずかしかないため、群集がパニックを起こして非常口に殺到したり、自動車が急ブレーキをかけて事故を起こしたりなどの二次災害が発生する可能性があります。

●予測に誤差が生じる
気象庁は、具体的な予測震度の値は±1程度の誤差を伴うため、予測震度が4以上の地域まで広げて発表するとしていますが、震源域の断層の状態やその他の要因により、誤差が生じる可能性があります。

緊急地震速報が出たら

緊急地震速報が出たら、あわてずに次のような対応を取りましょう。

●家庭、職場、学校などの屋内では
火元があれば火を消し、窓やドアを開けて避難経路を確保します。
頭を保護し、転倒するおそれのあるものや、飛散するおそれのあるものから離れて、机の下などに身を隠します。

●デパートやスーパーなどでは
バッグや荷物などで頭を保護し、転倒するおそれのあるものや看板や照明などの落下物から離れます。
係員などの指示があればそれに従って避難しますが、パニックになって出入り口に押しかけないようにします。エレベーターは使用しないで、階段を使用するようにします。

●屋外では
高い塀や看板、窓ガラスなどの落下物を避け、頭を保護しながら広場か、耐震性の高い建物の中に避難します。海岸に近い場所では、津波に備えて、高台に移動します。

●自動車を運転中の場合は
急ブレーキをかけずにゆっくりと速度を落とし、ハザードランプを点灯して周りの車に注意を促します。大きな揺れを感じたら道路の左側に停止し、必要なら徒歩で避難します。


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